So-net無料ブログ作成

デイサービスの虐待 [感じたこと]

以前より色々なことで一緒に活動している若年認知症の64歳Kさんがいる。Kさんは「働きたいんや!」「自分がまだ社会の役に立てるんであれば、どんなこともやりましょ!」と日頃から言っている。

その想いが実現できる場所では、非常に生き生きとされ表情も明るい。そして「ここは楽しい場所やで」自然と言葉も出るし、口笛で懐メロを吹きながら仕事をされる。スタッフから「口笛チャンピオンだね」と褒められると、照れて顔も赤くなるチャーミングな一面も見える。

現在Kさんは要介護5。

上手く言葉にできなかったり、前後左右に体が傾くこともあったり、視野が狭く頭をぶつけたり、歩行も前傾姿勢で止まらなかったり、もちろん食事やトイレは支援が必要。

このような状態を自覚されているからこそ、ストレスは溜まる一方だと思う。自分なら星一徹のようにちゃぶ台をひっくり返しているだろう。そんなストレスフルの中でも、Kさんは思いやりの心を持ち続けている。聞くところによると、昔から家族思いの優しい“お父さん”だったという。それは「今も変わらない」と長女は言う。

そんな優しいKさんは、現在3箇所のデイサービスに通っている。Aデイサービス事業所、Bデイサービス事業所、Cデイサービス事業所とここでは区別してみる。

まずAデイサービスとBデイサービス。

ここは高齢者中心の場所であり、流れや過ごし方も“高齢者流”であって、いわゆるTHE・デイサービスなのだ。ここではKさんの「働きたいんや!」「自分がまだ社会の役に立てるんであれば、どんなこともやりましょ!」という想いからは遠くかけ離れているのが現状。

そして体は傾きつつあるが、まだまだ歩けるKさん。ただ前傾姿勢で歩くと止まらなくなり「危ないから」という鎖の一言で、ずっとイスに座り続けさせられる。しかも視野が狭いことと優しさを利用して、壁に向かって一人座らせられ、すぐに歩き出せないようソファーで囲っているのだ。横にはチョンと気休め程度にラジカセが置かれ、懐メロが流れてくる。Kさんは懐メロが流れてくると口笛を吹き始め、座り続けてはくれる・・・。

Kさんは何も言わないが、きっと辛い時間なんだろう。だってこれは歴とした虐待だし、スタッフはKさんが“落ち着いてきた”から「これは音楽療法ね」なんて言っている。虐待を自己流の音楽療法というもので包み隠して言い訳にしている。

言うなれば、KさんはAデイサービスとBデイサービスに通い、虐待を受けて心身機能を低下させられるために、利用料金を支払っている。

何度も言うようだが、デイサービスとは心身機能の維持・回復を以て在宅生活を可能な限り続けられるよう支援するもの。

だから、本来であればAデイサービスとBデイサービスは利用料金を戴くどころか、「心身の機能を落としてゴメンナサイ」とKさんに慰謝料を支払わなければいけないのではないか?

ちなみにCデイサービスはKさんの「働きたいんや!」「自分がまだ社会の役に立てるんであれば、どんなこともやりましょ!」という想いを実現し、一日活動的に過ごしている。しかもボランティア就労ということもあり、ボランティアの依頼先より謝礼を戴いているそうだ。

Cデイサービスは社会参加と社会的役割に重きを置き、また地域との相互交流を図り、本人の声を大切にしながら活動している。特に意識せずとも、活動自体がリハビリの役割も果たし、気付かないうちに心身機能の維持・回復につながっている。更にはストレスまで発散している。

こんなCデイサービスが増えると良いのだが、現実はAデイサービスとBデイサービスばかり。これでは団塊の世代は安心して認知症になれないだろう。だって認知症になると介護保険という公的なお金を使って公然と虐待があるのだから。しかもそれが、正しい行為と思われているからタチが悪い。

ここは大きな期待と希望を込めて、Cデイサービスの在り方が普及するためにも、それが“一般的”になるためにも、強く大きく応援したい。


nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 4

くりか

はじめまして。
仰るとおりです!

私もレビー小体型認知症の知人と一緒に住んで、介護をしているので介護する人の大変さは分かります。
でも、「人の尊厳」を第一に考えないと、自分の人間性を自分で落とすことになると考え、自分を戒めるようにうに努力しようと思っています。
人間ですから、聖人君子みたいにはできませんが…。
反省の日々です。

認知症は改善すると信じて、いろいろな取り組みをしていますので良かったら私のブログものぞいて下さい。

国も民間もあてにならないから自分達でケアしようと考え、いろいろ活動しています。
良かったら
by くりか (2011-09-15 08:04) 

Maechan

>くりかさん
ブログ拝見させて頂きました。
認知症といっても、人それぞれですからね。確かに改善する場合もありますし、「諦めない」これがキーワードだと思います。

でも「諦めない」からといって、無理をしてしまっては元も子もありませんし、くりかさんが言っているように「介護者のケア」は今後の大きな課題だと思います。

私も以前、少しだけですが介護者家族に触れた記事を書きましたので、宜しければ→http://ninchisyounoyoake.blog.so-net.ne.jp/2011-07-13

特定非営利活動法人「自分文化-安住村」の活動は、色々な意味で力がありそうですね。
by Maechan (2011-09-15 13:56) 

okami

はじめまして。実は、私の親も気分転換にと思って色んな人と関わった方がいいと思い、託してディに預けたのにわからないかと思って酷い仕打ちをされていました。認知症もあって手が普通の人より3倍かかるから腹が立ったのかもしれませんが何度も分からないように叩かれたりの虐待はあったようでした。後半では、今までの事がばれてないとおもい、面白がって大きな事をしでかしてくれて経営者側の男性が、高齢な私の親の体を刃物で切ったような大きな傷も付けられてました。帰ってきて検査して色んな事がわかりました。そして頭までわざとぶつけて怪我させるようにもさせられ、完全にぼけてない親は、その時の恐怖を語っていました。やめてーやめてー刃物しまってーおねがいやめてー男の人が怖い、女はみんな優しかったけど男の人が年配が怖い事する人がいると。刃物しまってと叫んでました。もう行きたくない。楽しくない。雰囲気が悪いと凄いいってたのに、父がそういってると言えば、また父に危害がいくとおもい、いわずに私の独断で休ませたら、なんでねー出てきないよー楽しいよーといわれたけど、それはあんたたちがストレス発散で痛めつけてるのが楽しいんだろうと思いました。その女の人の旦那が手をかけたんですから。余生が残り僅かという所で、大事にしてもらいたかったのに経営がうまくいかないことや金がないからという不服やなんでこんな金がないのにこんな老人達の世話をせんといけないのかという経営側の貧しさからのやつあたりを弱い者へ向けられて家族は凄く悲しい思いをしました。だから、そこは善人のしょくいんの方が、虐待されてるお年寄りを見るのがしのびなくてまともな人が辞めていき、似たような部類の人達が残って、悪さする経営側を食い止める事ができない従業員ってどうでしょうか?
私は、市に通報したい所ですが迷っています。いわないほうがいいべきでしょうか?いうと、あとあと報復されないかも心配ですけど
うやむやに闇に葬ると他の利用者が傷つけられると思うので本当に心配です。 皆さんもあずけてるから大丈夫などと思わずにきちんと検査してみてください。
by okami (2015-03-28 10:55) 

Maechan

>okamiさん
コメントありがとうございました。
読んでいて、とても心が痛む内容とともに、その経営者及び職員に怒りを覚えました。
怖かったでしょうね。。。痛かったでしょうね。。。
悲しくなってきました。

まず、結果から申し上げますと、市に通報してください。報復等はありません。市も誰から通報を受けたとかはもちろん明かさずに、事業者へ何らかの措置を取ります。
これは、虐待というよりも傷害事件にもなります。市と同時に警察への通報もしたほうが良いかと思われます。
ただ、事を大きくしたくない気持ちもあるかと思いますが、そこに通われている方々、またこれから通われる方々のためにも、通報という手段は大切です。
私も現在はデイサービスを経営する立場になりましたが、そんな事業所があるのかと目を疑うレベルです。

通報のあと、本人の幸せのためにも事業所を変えることも忘れずに。
by Maechan (2015-04-14 05:49) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。