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名古屋高裁の件で思うこと。 [感じたこと]

ご無沙汰のご無沙汰 × 100 = 久し振り。

この更新の遅さは記録的。そして、この期間に色々あり、自分自身の体調を崩して皆に心配を掛けたり、改めて仲間の存在やつながりに感謝したり。

ところで今回、なぜ更新をしようと思ったか。それは最近、世間で話題となっている「認知症が原因で行方不明になる人が年間1万人」「JR東海の人身事故による名古屋高裁の判決を受けて」等々の議論が盛んになっている。議論されること自体は良いのだが、とても大切なことが抜け落ちたまま議論されているように感じているからだ。

このことについて、最近FMラジオのJ-WAVE『JAM THE WORLD』

 

http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/break/140521.html

出演させていただた時にお話しようと思っていたが、時間等の都合で叶わなかったので、改めてこの場で感じていることを書いてみようと思う。

現在議論されていることは大きく分けて次の2点だ。

①〈事故が起きる前の予防〉・・・地域や社会で見守る体制づくりを更に構築していく

②〈事故が起きた後の責任〉・・・国が制度等を整備し保障していく

今回の判決では家族の保護責任や企業の安全管理体制の不備が問われていたが、家族としては24時間365日の見守り責任は無理な話。じゃあ、介護保険サービスの利用や実費のヘルパーさんで対応、これも無理がある。だって、介護保険制度の在宅サービスは生活の一部であって、全部ではない。生活に合わせてピンポイントで利用していくもの。実費のヘルパーさんでも対処的であって、限定的だ。

だからといって、企業側に全て被ってもらうというのも今後を考えると難しい。 

2014年4月1日、精神保健福祉法改正で保護者制度の廃止となっている。家族等の負担を減らすためだ。にもかかわらず、今回の判決により介護を担う家族においては、損害賠償を担うような事件及び事故等が発生した場合のリスクをも背負うことにつながってしまう。つまりは介護を担った者だけが不利益を被る可能性があるということ。こうなってしまうと家族介護者は、常にリスクとストレスに晒されながらの生活を余儀なくされる。

そこで上記②の議論となっている。また予防の観点も必要だから①の議論も同時になされている。

2点とも大切なことだと思うが、もっと大切な、一番基本的なことが抜け落ちてはいないだろうか。それは認知症当事者(以下、本人)の想いだ。本人はどうしたいのか。

もちろん誰もが加害者となるようなことは望んでいない。ただもし、万が一、事件や事故等の加害者になってしまったとき、 損害賠償についてどうしたいのか。家族に責任が及ばないように自らの資産等で解決するようお願いしておくのか。それとも「何かあった場合は宜しく頼む」のか。色々と聞いておかなければならない。

優しさが故に本人と認知症について語り合うことは辛いかもしれない。本人が傷つくのではないか、落ち込むのではないか、周りの人たちに知られたくない、等々があるだろう。でも、実は自らが認知症だということは本人が一番よく理解しているのも事実だ。

それであるならば、そろそろ認知症について、将来について、向き合い語り合うときなのではないだろうか。本人はどうしたいのかを。

周りが①や②の議論をするときも、本人に参加していただくような場が欲しい。そして、その場で本人の想いを聞きながら議論して欲しい。誰のための議論なのか、一番不安や恐怖を感じている人は誰か。そこを大切にして欲しいと感じ、ブログの更新に至った次第。


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